息子の一人暮らし物件探し、親の心子知らず

家族のこと

春に一人暮らしをする息子の物件探しが再び始まった。息子は変則的な学部に通っており、2年生から東京キャンパスに通うことが決まっている。そのため、夏の段階で物件探しを終え、退去発生時の入居申し込みまで済ませていた。しかし、先日仲介さんからの一報が…。

「今春、その物件の退去者は出ないかもしれません。」

なんですと!?

繁忙期真っ只中のこの時期、再び物件探しをやり直すことに。住むエリアは東京か千葉。平日に勤め人の仕事を休み、車を飛ばして現地を訪問することにした。

物件探しの現場は、まさにサバイバルだった。昨日までポータルサイトに載っていた物件が、今日は消えている。仲介さんとの打ち合わせ中も電話が鳴り、物件が契約されていく。

「繁忙期って、もう始まってるんですか?」

仲介さん曰く「ピークはこれからです」とのこと。えっ、まだ序章なんですか?そんなことを考えている間にも、目ぼしい物件は消えていく。焦る親心。

仲介さんからのアドバイスで、「遅くとも2月上旬には決めた方が良いです。退去連絡はそれまでに来るので、以降は選択肢がなくなりますよ」と言われた。タイムリミットが見えてきた。

さて、私は大家として物件を提供する立場の人間だけど、今回は入居者の親として物件を見るという体験をしている。普段とは逆の視点が意外に面白い。

敷金、礼金、仲介手数料、保証料…、お金がどんどん出ていく現実にはため息が出る。

息子のために候補物件を絞り込んでいくが、どうにも決定打がない。

「独立洗面台が欲しい。」 「日当たりが悪い。」 「部屋が狭い。」 「駅から遠い。」

息子よ、贅沢を言い出したらキリがない!大家の視点で言わせてもらえば、100点満点の物件なんて存在しない。妥協することも学ぶべき人生の一部だ。

長時間の物件探しでイライラが募り「少し時間を置こう」と息子に提案。冷静になって次のステップを踏むための時間も大切だ。その間に決まってしまう物件とは縁がなかったとあきらめよう。

振り返ると、この物件探しの経験は、親としても大家としても貴重なものだった。物件を選ぶ基準や妥協点、そして市場の動きを改めて学べる良い機会だったと思う。

この戦い、まだ続くけど今週中には申込みまで進めたい。

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