読んでよかった!漫画『一級建築士 矩子の設計思考』を語らせてほしい

とんでもなくディープで、妙に自分のツボに刺さる漫画に出会ってしまった。

その名も――
『一級建築士 矩子の設計思考』(いっきゅうけんちくし かなこのせっけいしこう)

……まずタイトルが読めない。
“矩子”って書いて“かなこ”って読むらしい。最初「とぎ…こ?」とか変な読み方して、Googleに「そんな名前の建築士はいません」とバッサリ切られた。PCの変換でも出てこないというトリッキーさ。検索難易度、高し。

この漫画、クセが強い!

主人公は古川矩子(こがわかなこ)という、一級建築士の女性。
東京・亀戸で立ち飲み屋を併設した設計事務所を営みながら、建築とお酒と人生に立ち向かっていくという、ちょっとユニークなストーリー。飲みも仕事も一生懸命…という彼女のライフスタイルに激しく共感している。

この作品、作者の鬼ノ仁(きのひとし)さんが実際に一級建築士というだけあって、建築の描写が超マニアック!
どこぞの梁の納まりから、細部にいたるまで、実務者じゃなきゃ分からんような話がズラリ。

でも不思議と面白い。
私自身、不動産賃貸業をやってなければ絶対に読まなかったし、たぶん見つけてもスルーしてた。

でも何回か読み返すと、「あ〜、そういう意味か〜」とか、「いや、建築って奥が深いな〜」なんて思いながら、つい引き込まれていく。ある意味、不動産投資家向けのエンタメ教材って感じ。

さらにこの漫画、建築だけじゃない。

酒とメシがうまそう!!

毎回出てくる飲み屋メニューが、心に沁みる。純米酒に焼き魚、焼き鳥。
ちょうど最近、日本酒(※純米酒に限る)を人に勧められて飲み始めたばかりだったこともあり、「わかる〜!やっぱ米だよね〜!」と一人盛り上がっている。

そして最新刊の第4巻では、偶然にも私が知ってる土地が登場してビックリ。
「あ、これあそこじゃん!」と、無駄にテンション爆上がり。こういう偶然って、なぜか嬉しい。

ちなみにこの作品、鬼ノ仁さんにとって初めての「4巻突破」らしく、ファンとしては「もっと続いてくれ〜!」と心から願っている。
年に1冊ペースとゆるやかだけど、だからこそ一冊一冊がじっくり読める。これからもこっそり応援し続けよう。

というわけで、建築・設計・DIY・不動産・日本酒のどれかにピンと来る方、ぜひ読んでみてほしい。

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