金融機関の承認もクリア!契約目前で売主が売りたくない!?

5号物件

1棟アパートを探し続けてきた私は、ついに金融機関から内諾を受けた。本店審査も通過し、あとは契約書にサインをするだけというところまで来た。この物件については7月から検討を始め、さまざまな準備を進めてきた。いよいよ大きな一歩を踏み出すことができると期待していた矢先のことだった。

ここまでのプロセスは決して簡単ではなかった。物件の選定から資金計画、金融機関との交渉、書類作成まで、やるべきことが山積みで、焦りや不安が付きまとった。特に、夏休みの影響で金融機関や仲介担当者とのやりとりがスムーズに進まなかったこともあり、一時はどうなるかと心配していた。それでもようやくすべての準備が整い、金融機関からの最終承認が下りた瞬間は、心の中で小さくガッツポーズをしたほどだ。

あとは重要事項説明書の説明を受けて、契約書にサインをすれば、私は晴れてオーナーになるはずだ。「ここまで頑張ってきたなぁ」と、自分を褒めたい気持ちになった。もちろん、これで終わりではなく、オーナーとして満室経営を目指すことが、これからの課題となる。それでも、ここまでたどり着いた自分の努力には満足していた。

ところが、予想もしなかった事態が発生した。売主さんが急に「やっぱり知り合いに売りたい」と言い出したのだ。正直、耳を疑った。契約の段階にきてこのような話をされるなんて、ある意味想定外で「こんなことって本当にあるの?」と、自分でも驚きが隠せない。

不動産取引では、稀にこうした予期せぬ事態が起こると聞く。しかし、今回は本当にショックだった。物件の購入プロセスは多くの時間とエネルギーを費やし、金融機関との連携も含め、かなりの段取りが必要だ。それがここに来て、売主側の都合で取引が揺らぐというのは、非常に残念だ。

今は焦らず、冷静に状況を見極め、次のステップを考える必要があると感じている。契約前の段階であれば、売主にも一定の裁量があるとはいえ、交渉の余地がないわけではないはずだ。仲介担当さんも「ここまで買う準備ができているので、交渉を続けます」と言ってくれた。

不動産投資においては、こうしたトラブルは避けて通れない部分なのかもしれない。物件の購入が無事に完了し、経営に集中できる日が来ることを願いながら、今後も粘り強く取り組んでいきたい。

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